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夏休み前の猛暑に思う７月６日に平年より15日早く梅雨が明け、その日から連続10日間真夏日（最高気温が30℃以上の日）となり、そのうち５日は猛暑日（最高気温が35℃以上の日）、８日間は熱 帯夜（25℃を下回らない夜）でした。 私は小学校に上がる頃、横浜の近くに住んでいたことがあるのですが、夏になって近く の市営プールに連れて行ってほしいと親にせがむと「30度超えたらね」と言って、なかな か連れて行ってくれなかったことを、暑い夏が来るたびに思い出します。そして、今は当 時より３〜５℃は気温が高くなっているのだろうなと実感するのです。 皆さんご存知のように、私は非常な汗っかきです。汗は体温を下げるためのものですが、 なぜ汗で体温が下がるか言うと、汗が蒸発するときに気化熱として体から熱を奪うからで す。つまり、汗はどんどん蒸発しなければ体温は下がらないわけです。湿度が高いと洗濯 物が乾かないのと同じで、汗も蒸発しません。いつまでも皮膚に液体のままくっついてい るだけだと、体温と同じ温度の水の膜で覆われるのと同じですから、ますます体は熱くな ります。水は、最も温まりにくく、そして冷めにくい物質なのです。地球の気温が安定し ているのは、大きな海のおかげです。 というわけで、汗っかきの私にとっては、温度を下げるより湿度を下げる方が、ずっと 涼しく感じるのです。28℃設定のエアコンより、扇風機の方が涼しく感じます。 私は、汗をかかない人は暑さに強い人なのかなと何となく思っていました。もちろん、 きちんと鍛えて暑い中でもさほど汗をかかずに運動できる人も多いでしょうが、教員になっ てまだ間もない頃、年配の先生が「あなたは玉のような汗をかいてうらやましい」「自分 は汗があまり出ないので夏はつらいんだ」と言ってくれたことから、私は汗っかきである ことがさほどイヤだと思わなくなりました。 この汗っかきの私には就けない職業というものを考えたことがあります。 調理師。ポタッと汗の入った料理を出すわけにはいきません。 医者。特に外科医。がっちりマスクをしたあの格好は耐えられませんし、いくら横に汗 を拭いてくれる助手がいたとしても、汗の拭きどおしでは手術などできそうにありません。 俳優。汗を拭いても、２〜３秒で額や鼻の頭に汗が出てきては、ＮＧしか出ません。 よくテレビで、半袖で涼しげな格好の女性の横にネクタイを締めて上着を着た男性がい る映像を見ますが、たとえ、スタジオがよほど冷えていて女性が寒さによほど強いのだと しても、絵的に綺麗ではありません。 ．．．と、一学期の締めくくりの話が私の汗だなんて！ 本当は、地球温暖化とかエコとか省エネとか、夏休み中に迎える終戦記念日にちなんで 「あの戦争はいったい何だったのか」とか、そんな話をしたかったのですが、またの機会 にしようと思います。 充実した夏休みを過ごしてください。 |
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