「平成32年」とか「平成35年」ということへの違和感
平成もあと１年足らずとなりました。という元号の期限を言うことは、これまでの日本
の歴史の中ではあり得なかったことではないでしょうか。
しかし、それは決まったことなのだから問題はないですが、むしろ、何かの今後の計画
書などで、平成32年とか平成35年などと、存在し得ないことが分かっている年号をわざわ
ざ使うことのほうに強い違和感を感じます。そういう使い方をする人（機関，団体）は
「天皇退位反対」なのではないかと感じたりもします。
数年後にその計画書を見たとき，平成35年って今年か？ 来年か？ という混乱が生じ
るでしょう。いちいち考えて書き直さなければなりません。実に無駄な作業だし、いろい
ろなミスの原因になります。たとえば、年金支給などでミスが起こるのではないでしょう
か。
ついでにいうと、特にＮＨＫは、日ごろから西暦を使わないので、たとえば「昭和53年
から平成15年まで」というようなことを平然というのですが、昭和53年って何年前なの？
それって何年間の話なの？ となります。日本は、こうして歴史の時間の流れに断層をつ
けて、過去と現在の連続性を隠し、歴史への関心を薄れさせようとしているように感じま
す。実際、かつては大災害のあったときなどに「心機一転」のために改元されたりしてい
ました。
これを機に、役所も西暦併記でいきましょうよ。少なくとも "西暦禁止" はやめましょ
う。
（2018年５月２日 なんちゅうかなぁ）
平成生まれの高校生を初めて迎えて始めたこの複眼も15年目に入ったところで、平成があと１年ということになりました。アラサーの諸君も、世の中の中
心的な存在になってきているのですね。