近況
昨年４月に３回目の転勤になり、初めて２３区外への通勤となりました。
また、それまで16年間続いた地下鉄による "もぐら通勤" から、一転して、オール地上
の明るい通勤になりました。その代わり、って、"代わり" になる必然性はないのですが、
通勤時間は25分ほど延びて、１時間45分になりました。帰りなど、電車の乗り継ぎが悪い
と２時間近くかかってしまいます。逆にタイミングが良いと、１時間30分くらいで済むこ
ともあります。
先日も、朝、ＪＲから乗り換える私鉄が５分遅れていたため、10分早く学校に着きまし
た。つまり、私が普段利用している各駅停車の発車時刻より３分遅れで、普段は乗れない
準急が遅れて来たおかげで、かえって時間が短縮されたというわけです。
通勤時間は延びましたが、その私鉄には必ず座れるので、いわゆる "痛勤" ではないの
が幸いです。
現任校は、前任校と似た感じの学校です。合唱祭、文化祭、体育祭などの学校行事を盛
り上げ、部活も熱心、大学への現役の進学率が高い（高望みしない？）。
生徒の気質も、なんとなく似ているかな。全体的な雰囲気として人懐っこく、素直。
前回も書きましたが、今年度はクラス担任ではないので、授業時間以外の生徒の様子が
あまり良く分かりません。部活顧問も、技術指導をするわけではないので、生徒との接触
も希薄です。ですから、こうしたひと括りの評価をするというのは、ちょっと無責任でも
ありますから、これくらいにしておきます。
家畜になった気分
先ほど、私鉄の話をしましたので、今度はＪＲの話をしましょう。（おっと、ＪＲも私
企業だから私鉄なのかな？）
ＪＲ山手線は、11両編成のうちの２両だか３両が、朝10時まで座席が使えない状態になっ
ているのですが、あれは乗客に不快感を与えます。１度だけ乗ってみましたが、自分が人
間ではなく荷物か牛や豚の家畜になったような感じがしました。
私がＪＲに乗るのは朝７時前という比較的早い時刻で、その車両には２～３人の "人"
しか乗っていないので、なおさら、そう感じたのかも知れません。
このような車両を導入したのは、もう20年くらい前になるのでしょうか。時期は良く覚
えていませんが、朝の鮨詰め状態のラッシュを少しでも緩和するためのアイデアだったの
だと私は記憶しています。
今の車両は、床より上の部分が左右外側に少し膨らんだ形をしていますが、これも、ラッ
シュ緩和策のひとつだと思います。
今のラッシュのピーク時間にどれくらい混んでいるのか知りませんが、20数年前に私が
経験したラッシュ・・・吊革に掴まらなくても傾いたままでも倒れる心配がないし、ブレー
キがかかったときにググーッと前方に圧力がかかり、連結部分の仕切ドアのガラスが、バー
ンと大きな音を立てて割れたことさえあった・・・ほど、混んでいないのではないかと思
います。あの当時（1980年代）より、確実に朝の通勤時間の人の数は減っていると思われ
ます。通勤時間が分散したというのもあるでしょう。
私は、座れることは期待しませんが、やはり、座席があって、座れないひとが仕方なく
立っているというのが、自然な姿だと思います。
もうそろそろ、乗客を家畜扱いするのはやめた方がよいと思います。
それとも、自分は座れなくて、座っている人を見るとムカツクとか、不公平だといって
真剣に腹を立てて苦情をいう人もいるのでしょうか。
しかしこれは、ラッシュ時に限らないですね。
この手の不満に対して、all or nothing で公平を保とうとするのは、結局、世の中、ど
んどん下に合せるということになって、かえって住み難くなると思います。
公共の場に不適当な画像とは？
先日、ＪＲ東日本が、日本三大奇祭のひとつである岩手県奥州市
話題になりました。
ＪＲ東日本盛岡支社の広報室長によれば、「裸や胸毛自体が駄
目だというのではなく、全体的に見る人に不快な印象を与える可
能性があると判断した」という理由のようです。
しかし、これ、見る人のことに気を配っているのではなく、Ｊ
Ｒ自身の保身のためだとしか、私には思えません。つまり、一部
の市民団体などからのクレームを未然に防ぐためということです。
「可能性」だけで掲示しないというのであれば、実際に不快で
あるとクレームが付けば、そのポスターなどは撤去するのでしょ
うか？
私は今、毎日乗っているＪＲのドアのガラスに貼ってある、女性が少し顎を突出して舌
を出し、斜め目線でこちらを見ているステッカーにとても不快な感じをもっているのです
が、それはその企業の決めた表現なのだし、青少年たちへの悪影響という質のものでもな
いので、クレームも付けずに、ただ、その商品は買わないだけでいるわけです。
また、ドアの上のモニター画面に流れていたＣＭの中で、温かい缶コーヒーを飲んでい
る男性が、こちらに向けて白い息をハーッと吹き掛けるのも、不快です。オエーッという
感じです。
電車の中という公共の場において、イヤなら見なければよいという言い分は通りません。
数年前、林野庁だったかのポスターで、女性（細川ふみえさんだったかな？）がロング
スカートの裾を持って雨水をスカートにためている図柄のポスターを地下鉄などの駅構内
に掲示したら、ある女性団体が、スカートから垂れている水滴がお漏らしをしているかの
ようで不快だというクレームを付け、そのポスターは撤去されたことがあります。
私もそのポスターを見たことがありますが、お漏らしなどということは全く連想しませ
んでした。クレームを付けた女性たち自身が、そういうことばかりを常日頃から思い巡ら
せている証拠だ、と、私は思いました。
その種のクレームを、先ほど述べた、舌を出している女性のステッカーに当てはめるな
ら、「インターネットのエロサイトに素人が投稿したエロ写真のようで卑猥である」とい
う表現になります。こういうことをいう私は、常日頃からそういうことばかり思い巡らせている
ということになってしまいますが、それは、私は否定しません。 〟