新年度スタート
４月になって、朝のバスや電車での顔ぶれが変わりました。
新人に限らず、転勤で職場が変わった人なども含めて、新しい通勤・通学の経路に慣れ
ていないと思しき人たちが、日によって少しずつ、時間や乗車位置を変えている様子が伺
えます。これまでの経験によると、だいたい時間の遅い方にずれていって、私の乗ってい
る比較的早めの時間はだんだんすいてきます。
さて、今年の桜も例年よりも早く、東京では、４月第１週でピークを迎え、入学式の頃
にはだいぶ葉も出て、ピンクと緑の入り交じった状態になっていました。
筆者撮影
その上、本校の入学式の日は大荒れの天気で、真新しい制服もかなり濡れてしまったよ
うで、気の毒でした。それでも、（ほとんどの新入生にとって）第一志望の高校に入学で
きたことで、気持ちは晴れやかであるに違いありません。
この今の気持ちを、持ち続けてほしいと思います。
２年生は、学校にも十分慣れて、しかも、受験までまだ時間があるということで、よく
"中だるみ" などといわれますが、部活をやっていると、いよいよ中心メンバーとなり、
後輩も指導しなくてはならないという重要な立場になってきて、むしろ責任感を自覚して、
気を引き締めなければ、と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、やはり、自分の進路のことも考えていかなくてはなりませんが、２年生の間は、
進路を決めようとするのではなく、その選択肢を広げることを考えてください。
つまり、本や新聞を読み、テレビはニュースや教養番組を多く見るようにして、世の中
の動き、ほかの人たちの活動の様子などをよく見ておくことは大切です。
３年生は、今度は自分のことを考えなければなりません。
自分のためだけに使える時間
学生時代というのは、自分のためだけに使える時間が沢山ある時期です。これは、自由
時間とは違います。
ノルマはあっても、それは会社のため、上司の面子のためなどではなく、他人のことを
気にせず、専ら「自分を磨くため」にその時間が使えるという意味です。
学校の授業時間というのもそのような時間です。
黙々と授業に集中していても、誰にも迷惑はかかりません。
このような時間は、社会人になるとグッと減ります。ですから、大切にしてください。
有効に活用してください。
というような話を、昨年の離任式で生徒たちの前で話したのでした。
ところで、かつての本紙の読者であった諸君はどうしていますか。大学２年になりましたか？
昨年浪人した人は、今年は希望の所に入れましたか？ 〟