バイオ燃料の食料原料脱却
《なあ、新聞見たか？》
『どした。オマエが新聞とは、珍しいな。』
《何をシツレイなっ。アテかて新聞くらい読みますよぉ。》
『で、何ぞオモロイもん、載っとったか？』
《はは～、アンタこそ、新聞読んどらへんのやろぉ。》
『ここ数日、ちょと忙しかったさかいな。』
《忙しいって、アテとずぅっと一緒やったやないかぁ。》
『そうやったっけ。まあ、ええやんか。はよ、話せえよ。』
《あのな、本紙０８０号でアンタが "2008年のお願い" としてゆうたことが、農水省の政
策として本格的に取り組まれることになったんやて。》
『何ゆうたっけな。』
《もう、これや。ボケ役はアテやでぇ。アンタはホンマのボケかいなぁ。》
『そうかも。』
５月６日の産経新聞に、「わら、間伐財バイオ燃料に」「食料原料脱却で農水省本腰」
という記事がありました。
役所の政策を、私が納得してうれしく思うというのは、初めてかと思われるくらい、実
に珍しいことです
バイオ燃料の生産で、これまで食料として使っていたものを原料にすることのないよう
にするために、ソフトセルロースといわれる稲わらや、間伐財の有効利用、耕作放棄地を
活用して、食物にも転用できる作物を生産するということを推し進めるそうです。
そのために、稲わらを効率良く集めたり山から木を安く下ろせる機械の開発や、燃料化
の技術開発、燃料を多く生産できる植物の開発などのために、今年は80億円かけるそうで
す。
前回の話ではないけれど、こんなに重要なプロジェクトが
て。
日本は、こういうところで世界をリードしていかなければいけません。
この政策をもっと実のあるものにするためには、本紙０８０で『 』氏が言っていたよ
うに、捨てる食料の量を減らすことも考えなければなりません。
米国のある販売店は、賞味期限が切れたシリアルと缶詰を売っているそうで、それがま
た、売れるのだそうです。
賞味期限や消費期限の切れたものを売ることは違法ではないのか、米国の法律は分かり
ませんが、ある程度、消費者の自己責任において商品を選ぶということがあっても良いよ
うに思います。日本ではそういうことはできないようですので、もったいないと思えば、
賞味期限や消費期限を改竄するしかないということになってしまうのでしょう。
特にもともと期間の長い缶詰なんて、期限が半年や１年くらい過ぎたって、問題はない
でしょう。
賞味期限や消費期限を改竄して売ったもので食中毒を起こしたという例はないようです
ので、そうした期限の基準については、もっと考え直す必要があると思います。
メーカーが絶対に安全だと保証する期間を消費期限とし、"多分大丈夫だろう" という
グレーゾーンなるものをメーカーが情報提供し、しかし、メーカーや販売店の責任は問わ
ないことにして販売してもよいことにすればどうででしょうか。いやだと思う消費者は買
わなれれば良いのです。
撮影＝筆者・20080507
使い回し
と、こんな原稿を書いている最中に、関西の "高級" 老舗料亭で、客の食べ残した刺身
などを次の客に出していたというニュースがテレビで流れました。
30年、40年前から、料理の端に添えられているパセリや、ジュースなどに入っているサ
クランボは食べるなと言われたものです。その意味で、このニュースはあまり驚きではあ
りませんでした。
とはいえ、小さな喫茶店や食堂ではなく、"高級" 老舗料亭で行われていたという点で、
高級だとか一流というレッテルの空虚さを感じました。
特に、この料亭が、あの牛肉産地偽装で最近営業停止になっていた店だということで、
もう、解散するしかないだろうと私は思いました。もはや、信頼の回復など、不可能です。
2008年５月28日、この料亭は廃業しました。
解散ではなく、廃業というのですね。（2008年５月28日追記）
気持ち悪いなどという感情的な表現でなく、理論的な言い方をすると、客に出してまた
厨房に戻って来るまでの間は、店として品質管理が全くできない状態にあるわけですから、
見た目では箸がついていないように見えても、その食品の安全性について店は全く保証が
できないわけです。したがって、それをまた客に出すというのは、無責任だということに
なります。
こうしたニュースがあっても、また、デパートなどで刺身を販売している業者が、売れ
残って消費期限の切れた刺身を翌日また売っていたということです（５月20日夜のテレビ
ニュース）。店長は、もったいないと思ったということです。健康被害は出ていないそう
です。
これ、料亭の使いまわしとは少し違います。つまり、商品がまだ消費者の手に渡ってい
ないので、品質管理に店がかかわり続けることができています。それで、先ほど述べたよ
うな賞味期限や消費期限の話になる余地があるわけです。
硫化水素ガス自殺は自爆テロである
自殺の理由が、個人的な人生の挫折であろうと、世の中がイヤになったからであろうと、
宗教上の使命感からであろうと、いずれにしても、不特定の他人を巻き添えにするのは、
テロであると思います。
しかも、毒ガスは、戦争においてさえも使用が禁止されているのです。
中東などの自爆テロも、毒ガスは使っていません。
にもかかわらず、今、日本では、硫化水素という猛毒のガスによる自殺が流行していま
す。が、テロに対するのと同じ怒りを皆が持っているようには感じません。どこかに、自
殺者への同情の感情があるように思えます。
もし、硫化水素でなくサリンで自殺したとしても、自殺者への同情的な感情は残るでしょ
うか？
他人が巻き添えになることが明らかな方法での自殺は、被疑者死亡のままということで、
殺人罪で起訴するなり、書類を送検するなりしないのでしょうか。
イスラム教徒の自爆テロは犯罪で、他人が巻き添えになることが明白な毒ガス自殺は犯罪でないというのはおかしいと思います。
当然、根本的には自殺をしないですむ方法を考えるべきだと思います。 〟