大雨は温暖化の影響というけれど...
東京では、７月14日に梅雨が明けたようだと気象庁は発表しましたが、３日ほど晴れた後は梅雨に戻ったような天気が続いています。
九州北部や中国地方では、１時間に100ｍｍを超える雨が降り、土砂崩れで多くの犠牲
者が出ています。亡くなられた方やその御遺族、被害に遭われた方々には心よりお見舞い
申し上げます。
ところで、なぜこんなに雨が降るかというと、前線が北九州から東北にかけて停滞して
おり、北からの冷たい空気の下に、南からの湿った空気がもぐりこむように流れ込んでい
るからだということです。
それではなぜ、この時期に前線が停滞しているかというと、南の太平洋高気圧が例年よ
り弱いからだそうです。
それではなぜ、太平洋高気圧が弱いかというと、太平洋東部が温かくなるエルニーニョ
の兆候が見られるらしいです。
ではなぜ、エルニーニョは発生するのか？ それは、私はよく知りません。
さて、この異常とも言える豪雨に対して、あるニュースキャスターは、地球温暖化との
関係を示唆するようなことを言っていました。
それを聞いたとき、私は、おや？ と思いました。温暖化なら、単純に考えれば、温か
い太平洋高気圧の勢力はむしろ強くなるのではないかと。つまり、梅雨前線はもっと早く
北へ押し上げられ、猛暑による激しい上昇気流による局地的な豪雨が各地で発生する、と
いうのが、私の地球温暖化のイメージですが、違うのでしょうか。
エコが流行ですが、アッチで『』、《》両氏が述べているように、環境問題はもっと科
学的に扱うべきです。ちょっといつもと違う気象現象が起こるとすぐにＣＯ２と結びつけ
るようなことをいうのは、やめて欲しいと思います。そうでないと、まじめなＣＯ２削減
の取組が、
「他人の目を気にせぬ日本人観光客」
これは、７月30日付け産経新聞に載ったパリ支局長・山口昌子氏の記事のタイトルです。シャンゼリゼ通りにあるスーパーで、レジ近くのガムやキャンディーなどに日本人観光
客の女性のグループが、全員が「かわいい、安い」と大声で叫びながら、レジに並んでい
る人を押しのけて突進する、と書いています。
通りでは、喜捨用の缶を前に置いて座っているホームレスの缶を、気づかずに蹴飛ばし
てしまう日本人男性もいる。ホームレスに気づいても缶を元に戻そうともしないそうです。
目の不自由な人を突き飛ばしたり、地下鉄内で目の前に来た妊婦に席を譲らないなど、
周囲が目に入らない人も多いと指摘し、ファッション雑誌のままの服装で町を歩く日本人
の若い女性たちについても、他人に迷惑をかけるわけではないが、自分が周りとまったく
マッチしていないことに気づいて欲しいというようなことを書いています。
そして、せっかくパリに来たのだから、もう少し周囲に目を配りし、日本では珍しい人
種や服装の多様性を観察してみてはどうかと締めくくっています。
ここに書いてあることが、私が普段、通勤途中に感じていることとほとんど同じである
ことに驚きました。
同時に、周囲が目に入らないということと、ＫＹという言葉が作られ、ＫＹである人を
嘲笑することとの不整合性を感じました。つまり、ＫＹ、すなわち、空気を読めないこと
を嫌う風潮と、周囲の目を気にしない風潮とが同時に起こっているように思えたのです。
で、ちょっと考えてみたのですが、ＫＹを気にするのは、あくまでも仲間内でのことで
あり、ＫＹな人をある意味仲間外れにしようとか、笑いの対象にしようということなのだ
と気づいたのです。そして、仲間の外側の世界には全く目は向いていないのです。
そういう人たちにとっては、見ず知らずの人は、存在しないのに等しいのです。
他人の目より仲間の目が怖い
数年以上前ですが、こんなことを聞いたことがあります。たとえば、道を歩いていて何かにつまずいて転んでしまったとします。そのとき、もし
仲間と一緒だったらとても恥ずかしいけど、自分ひとりか知らない人がいるだけなら、恥
ずかしくない、関係ないというのです。
私はむしろ、仲間でもない他人から笑われたり非難される方が恥ずかしいのですが…。
どうも、近頃は逆になってきたようです。
しかし、その場限りの見ず知らずの他人の目など関係ないという言い方をすれば、分か
らなくもありません。それに対して、仲間だと後々まで笑いのネタにされたり、それこそ
そのときの仲間の空気から外れた言動をとってしまうとＫＹなどというレッテルを貼られ
てしまうのですから、仲間の目の方が怖い。そして、仲間がみんな同じことをすると、も
う、何も怖いものはなくなってしまうのです。
スポーツマンシップも仲間内だけ？
スポーツでは礼儀を重んじるということは、一般に思われてますし、実際そうだと思います。監督やコーチなどの指導者に対してはもちろん、先輩に対しても、挨拶やいろいろ
な優先順位に気を配るなど、礼節と緊張感をもって行動していると思います。対戦相手へ
の礼儀も重要です。
そのようにスポーツを通して学んだ礼儀は、かつては普段の生活の中でも実践されてい
たように思います。それで、スポーツマンは礼儀正しいとか正義感が強いというイメージ
が私の中にもできたのだと思います。いわゆる体育会系の人間という言い方には、礼儀正
しい、まじめということが含まれていたように思います。
もちろん、スポーツをやっていても礼儀正しくない者、重罪を犯す者は昔からいます。
しかし、なにか変わってきたぞと感じ始めたのはいつ頃からでしょうか。10年くらい前
からでしょうか。
大学の名門の運動部員が集団痴漢や暴行事件を起こしたり大麻を栽培したりという大き
な事件もありますが、学校内でも、所属する運動部の顧問以外の教員には挨拶すらしない
者とか、電車の中では、学校や大学名の入った大きなスポーツバッグを持った学生数人の
グループが、足元にそのバッグを置いて通路をふさぎ、大股を広げて座席を占拠している
姿や、ムシャムシャとファーストフードにかぶりついている、時にはカップ麺をズルズル
とすすっている姿は、文字通り傍若無人です。先輩や監督のいる場では絶対にできない振
る舞いだと思います。
そして、先輩や監督の目から解放されると、先輩や監督のいる場では絶対にできないよ
うな振る舞いを、そこが公共の場であろうと関係なくやってしまうという、その切り替え
というかギャップが、今は大きくなってきているように感じます。言い方を変えれば、い
わゆる裏表のある態度です。もっと悪意を持って言うと、面従腹背です。
あるいは、本人たちはそんなことは意識していないのかも知れません。そうだとすれば、
ひとつの場で学んだことを他の場面でも生かす能力にかけていると考えられます。
マニュアル的ということもできるかも知れません。つまり、場面別にいちいち教わらな
いと、自分で関連付けて理解することができないのです。
そういう人は、スポーツマンシップとか礼儀というものは、それを守らないと試合では
ペナルティを課せられたり、先輩からひどい仕打ちを受ける可能性があるから、それを防
ぐための実利的なものとしか認識できていないのではないかと私には思えます。
いったいなぜ、そのような人がふえてしまったのでしょうか？
お久しぶり～
『みなさん、こんにちはぁ～。』《やあ、久しぶりやなあ、コッチ出るの。》
『なんや、前よりちょっと寂しいなった感じやな。』
《お客はんが減ったから、仕方ないよぉ。》
『ともかく、ようやく100号やな。』
《創刊から５年半や。創刊から３年間、リアルタイムで紙の複眼を読んでくれた諸君もみ
んな元気かいな。》
『今日、８月３日、最初の裁判員裁判が東京地裁で始まったし、30日には諸君にとって初
めての国政選挙がある。』
《先月、都議会選挙に行った人もおるやろ。どうやった？》
『20代の人の投票率が最も低いらしい。その上、人口も少ないんやさかい、全投票者の中
の20代の割合は１割にも満たないそうや。』
《若い人が政治に無関心な国は、民主主義が衰退する。しっかりしておくれやすな。》
『今度の総選挙は、歴史に残るものになるかも知れへん。そんな貴重なチャンスに参加し
なかったら、後で、諸君の子供たちから、なんてもったいないことしたんやなんて言わ
れるかも知れへんで。』
《ほんまや。投票に行かな、損やでぇ。》
『さてと、長居するわけにもいかんからアタシらもアッチに戻ろか。』
《そうやな。100回の記念に出させてもろうておおきに。》『ほな、アッチでお会いしまひょ。』
《バイバ～イ》 〟